パルコホーム

Symposium

第2回

開催日

2019年7月10日

場所

カフェレストラン ビクトリア

参加者

マキさん（シンプルライフ研究家）、大木聖美さん（整理収納アドバイザー）、LIXIL様コーディネーター、阿部大樹（パルコホーム設計士）、葛岡智恵（パルコホーム設計士）、他（順不同）

座談会を進めていく中で、リラックススペースと家事スペースを分け、家事時間の短縮と居心地の良さを両立！　さらに、間取りや窓の付け方で光を取り込みながら風も循環させ、家事動線もシンプルにしようと大きな方向性が決まりました。

「家族みんなが楽しく協力して暮らせる家だったらいいよね！」という大木さんや「最低限のことは各自、自分たちでできる仕組み作りまで視野に入れたい」というマキさんの思いから、さらなる「ママ楽」「シンプルライフ」のためのアイデアラッシュを進めます。

シンプルライフを求めて -POINT3-
LDKトライアングルで居心地のいい空間に

司会

前回は家事に関するお悩みの解決が中心でしたが、今日は子育てについてです。最近は、リビングなど、家族で過ごす部屋で勉強するお子さんが多いようですね。

マキさん

大体子供ってダイニングで宿題をやってますよね。お母さんに近いから。

大木さん

学年が上がってくると、見られすぎるのも嫌だけど、ここなら親の雰囲気が伝わるし見られている感じがないというのがダイニングでしょうか。

葛岡

一方で、家族団らんの時間を過ごすのがLDKですよね。動線が短くて家事の時間短縮につながりつつ、解放感のある空間づくりも求められると思います。

阿部

LDKを三角形のように配置し、窓や吹抜けなどとの位置関係で広さが感じられて居心地のよいプランを考えます。

シンプルライフを求めて -POINT4-
家族の成長に合わせ、変化できるフレキシブルな家に

司会

「シンプルライフ」はモノとの付き合い方が大切ですが、収納はいかがですか？

阿部

「たくさん収納が欲しい」というお客様が多い気がします。

大木さん

「いっぱい収納がある＝住みやすい」と思われる方が多いようですが、目的が大切です。使える収納、目的のある収納を作ることで「暮らしやすそう」と思っていただけますね。

マキさん

無駄なスペースを生まないためにも使える収納だけにして欲しいです。例えば、おうちに帰ってきたらすぐに園バッグやランドセルを置けるような収納、動線上にある収納がいいんじゃないでしょうか？

大木さん

子供部屋の収納は、成長と共に不便を感じることがあります。だから、可動式がいいですね。例えば、小学生のランドセルを置ける高さと中学生の部活動の道具を置く高さは違いますので。

マキさん

リクシルの「ヴィータス」という可動棚は、押入れが机になるなど住む人の変化に合わせて色々変えられるんです。

LC ※

近藤典子さんと開発したもので、新築でもリフォームでも大変好評いただいています。

大木さん

棚にピッチのみ付いているものだと自分では変えるのが大変ですが、「ヴィータス」は350mmピッチなので、簡単に動かせるのがいいんですね。

※LC=リクシルのコーディネーター

シンプルライフを求めて -POINT5-
住む人に合わせた、リアルシンプルスタイルを提案

大木さん

家って建てた時がピークと思いがちですが、実際には住んでから。そこから先、何十年も住んでいくので、家族が成長する中でどう変わっていくかが大切だと思います。

阿部

私たち住宅会社も建物の提案だけではなく、暮らし方の提案が必要ということですね。

大木さん

子供部屋もいろんな考え方があります。二人子供がいても子供部屋を二つに分けるのではなく、一つにしたい家族もいると思います。一つだったところから、成長と共に二つに分けたり、逆に分けない家族もいたり。最初はシンプルにして、いつ変えるか、あるいは変えないかはご家族次第、フレキシブルで良いんだと思います。

マキさん

最初はベーシックなものだけがあって、オプションを提供してあげれば安心感につながりますね。

葛岡

簡単にまとめると、シンプルでフレキシブルは「リアルの追求」ですね！でも、リアル過ぎず、本当に好きなものに囲まれて好きな時間を多く過ごせるプランを「ママ楽の家」をベースに考えます！